CentOS7とCentOS8の違いをまとめていきます。
CentOS8について
2019年9月24日に初版がリリースされ執筆時は8.2.2004が最新バージョンとなります。CentOS8では標準ミドルウェアのバージョンが新しくなり、一部のコマンドは置き換わっています。
CentOS7-CentOS8比較表
機能 | CentOS7 | CentOS8 |
---|---|---|
Kernel | 3.10 | 4.18 |
Git | 1.8 | 2.18 |
Apache | 2.4 | 2.4 |
Python | 2.7.5 | 3.6 ※2.7もサポート |
PHP | 5.4.16 | 7.2 |
Ruby | 2.0.0 | 2.5 |
Perl | 5.16.3 | 5.26 |
MySQL | 5.5 | 8.0 |
MariaDB | 5.5 | 10.3 |
PostgreSQL | 9.2 | 9.6 |
Redis | – | 5 |
Nginx | – | 1.14 |
Java | OpenJDK 8 | OpenJDK 11 and OpenJDK 8 |
NTP | ntp | chrony |
コンテナ | Docker | podman, buildah, skopeo, and runc |
セキュリティ | TLS 1.0 | TLS 1.3 |
パッケージ管理 | yum | dnf |
ファイアーウォール | iptables | nftables |
変更点
yumはdnfに変更
yumの問題点を改善するための事実上のyum後継バージョンです。ただしCentOS8でもyumコマンドは用意されており、内部的にはdnfを呼ぶラッパーとなります。
ntpはchronyに変更
時刻同期ソフトウェアであるntpはchronyに変更になりました。chrony自体はCeontOS7でも導入されていましたが、CentOS8からはchronyに一本化されます。chronyはntpより効率良く正確な時刻同期を提供します。
iptablesはnftablesに変更
nftablesはDebianやRHELで標準採用されているファイアーウォールです。iptablesは設計の古さや効率の悪さが目立つようになったためCeontOS8ではnftablesを利用したパケットフィルタを提供しています。
CentOS7とCentOS8の違いまとめは以上です。
30代のWEB系企業エンジニアです。毎回同じようなことを検索してしまうので、自分の備忘録的に書いています。サイトのデザインはQiita(https://qiita.com)さんに寄せています。